2018年6月29日金曜日

「仮称・ラビスタ富良野ヒルズ」順調に建設進む

エナラインビルディング 19年9に竣工

 JR富良野駅近くで、新しいホテルが着工。順調に工事が進んでいる。エナラインビルディング(本社・東京、仲世古秀樹社長)が建築主の「仮称・ラビスタ富良野ヒルズ」。工期は2019年9月末まで。完成後は共立メンテナンス(東京、上田卓味社長)がホテルのオペレーティングに乗り出す予定で、総収容人員は360人。同社が展開するホテルの中では、家族向けのリゾート機能も兼ねたビジネスという位置づけ。
「北の国から資料館」の跡地で工事が進む仮称・ラビスタ富良野ヒルズ
背後に富良野スキー場が見える
(2018年5月30日撮影)







 規模はRC造、地下1地上9階、延べ7,400m2
 客室数は180室。内訳は1人部屋がWサイズのベッド89部屋、ツインが63部屋、ファミリータイプがツインベッドと畳の4人部屋で28部屋。1階にレストラン、カラオケバー。2階から8階まで客室、9階に大浴場を配置する。
 共立メンテナンスは、全国でリゾートホテルのラビスタ、ビジネスホテルのドーミーインという2つのタイプのホテルを管理運営する。

 この「仮称・ラビスタ富良野ヒルズ」は、ドーミーインをベースに家族連れなどの宿泊を可能にしたリゾート要素も加えており、ドーミーインPREMIUM札幌と同様のランクとなる。
 建設地は、富良野市朝日町47の1ほか。同市麓郷にある麓郷木材工業の仲世古善雄社長らが運営を行ってきた「北の国から資料館」の跡地。JR根室本線に面し、富良野駅から徒歩で3分。正面は大雪山国立公園の十勝岳連峰の主峰・十勝岳や富良野岳、背後は富良野スキー場や芦別岳を展望できる絶好のロケーションだ

建設予定地正面に見える十勝岳連峰〜富良野岳から十勝岳
現場に面しているJR根室線にかかる歩道橋から撮影
(2018年5月30日撮影)


背後の富良野スキー場から南に連なる芦別岳
(2018年5月30日撮影)

 総合企画は、ぷらう(札幌、石川裕一社長)、総合監修が共立エステート(東京、金子功社長)、設計監理は安藤敏郎建築設計事務所(札幌)、施工は主体・設備一括で北成建設(北見、久島和俊社長)が担当。総事業費は27億円。


地鎮祭・斎鎌/安藤敏郎建築設計事務所安藤敏郎社長(2017年10月31日撮影)




地鎮祭・斎鍬/エナラインビルディング仲世古英樹社長
(2017年10月31日撮影)


地鎮祭・斎鋤/北成建設久島和俊社長(2017年10月31日撮影)

          地鎮祭風景(2017年10月31日撮影)

 建築主のエナラインビルディングにとって、初のホテル建設。ビルメンテナンスやエネルギー、地質調査事業を展開するエナライン(東京)の仲世古秀樹社長が2017年2月に立ち上げた。

 20171031日に地鎮祭が行われ、関係者が工事の安全を祈願。仲世古社長は地鎮祭を迎え「ここまで漕ぎ着けたことに関係者の皆さんにとても感謝している。郷土の発展に寄与できるようがんばりたい」と抱負を語っていた。また総合企画を担当したぷらうの石川社長は「ここまでが一里塚。今後、チームワークを形にして大成功するようにしていきたい」と述べ、富良野商工会議所の荒木毅会頭も「完成が楽しみ。素晴らしいホテルを作ってもらいたい」と期待をかけた。 
 工事の進捗はことし6月現在で約20%、2階部分を施工中だ。

地鎮祭会場前で左から共立メンテナンス・石塚晴久会長、エナラインビルディング・仲世古英樹社長、ぷらう・石川裕一社長(2017年10月31日撮影)



2018年6月28日木曜日

HFMA新会長に荒井氏

 HFMA新会長に荒井氏。25周年記念事業は全国の先進自治体事例講演

 北海道ファシリティマネジメント協会(HFMA、199社)は2018年6月18日、札幌市内のサンプラザで第6回通常総会を開き、第5代会長に東京不動産管理の荒井和弘顧問を選出した。同じく新しく副会長に就いた北海道河川財団の岡部和憲理事長があいさつに立ち、道と札幌市が札幌オリ・パラ招致を2030年に延期することを決めたことに触れ「オリ・パラ実現に向けまちづくりにおけるFMの重要性を訴えてきたが、延期されたことで、その認識はますます高まっていく。協会の活動の目的を達成できるよう、新役員一同、取り組んでいきたい」と述べた。HFMAはことし、創立25周年を迎えるが、11月にも記念講演会を開く予定だ。

 
第6回通常総会。

5代会長に就いた荒井氏
(2010年に札幌で開かれたセミナーでの講演より)

 荒井新会長は1944年生まれ、東京都出身。東京農工大電気工学科を卒業後、大成建設に入社。設備本部長などを歴任。日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)の一般社団法人時代、企画運営委員長などを務め、HFMAが地方初の支部になる橋渡しを果たし、講演会でも講師を務めるなど道内のFM普及に尽力してきた実績がある。2017年9月にHFMA理事に就任している。
 副会長では、新任で岡部氏のほか、常務理事だった伊藤組土建の玉木勝美社長が昇格。北海道二十一世紀総合研究所の檜森聖一会長が留任、3人体制となった。北弘電社の中野章会長は退任した。

 岡部氏は、1980年北大工学部卒業、北海道開発庁に入庁。2014年から北海道開発局長を務め、16年に道河川財団常任理事を経て理事長に就任している。17年6月にHFMA常任顧問に就いていた。
副会長に就任し挨拶する岡部氏。

 役員を9年、このうち4年2期会長を務めた星野尚夫氏は、退任のあいさつの中、道内のファシリティマネジャーが400人近くに達したこと、6月で社長を降りる札幌振興公社でも、さっぽろもいわ山ロープウェイリニューアルなど管理、所有施設でFM手法を採用してきたことなど、一定の成果を残せたことを語った。

               
4年2期会長を務めた星野尚夫氏

 札幌冬季オリ・パラ招致支援委員会は、招致目標年次が延期されたことで活動を休止することを決め、新たに仮称・まちづくり委員会(委員長・高橋稔札幌副都心開発公社社長)をスタートさせることになった。今後の活動方針決めるなど本格的な活動は7月以降だが、当面のターゲットには、来年G20環境大臣会合が開かれる倶知安町エリアが想定されているもようだ。
  
 HFMAはことしで創立25周年を迎える。11月には記念講演会を開き、全国の先進市町村の事例紹介をする考えだ。